個人的なランニング日誌です。生活や自然、歴史なども紹介いたします。
by totsutaki
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ウィーン11 クリムト、エゴン・シーレ

【走った距離】  22.39km
【今月の累積距離】  166.01km
【ペース】 平均 6'07"/km、 最高 5'10"/km
【天気】 霧 
【気温】 最高 6℃、最低 1℃
【体重】 66.0kg
【コース】
ヘヴェルレー・ボスの森
【コメント】
ヴェルベデーレ上宮とレオポルド美術館、セセッションで
クリムト、エゴン・シーレの作品を鑑賞

グスタフ・クリムト
19世紀末から20世紀かけて活躍した
ウィーン分離派の画家
作風は人間の内面や夢、神秘性などを
象徴的に表現する象徴主義

ビザンティン様式や
尾形光琳を始めとする日本の琳派、
エジプト美術などに着想を得ながら
独自の装飾的で官能的な美術様式を形成

19世紀末の退廃・生死・淫靡を体現するテーマが多い

1.ヴェルベデーレ上宮
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『ユディト I』
旧約聖書外典に登場する
ベツリアの街を救ったユダヤ人未亡人
ボッティチェリ、クラナッハ、ルーヴェンス、
カラバッジョなども描いた良く取り上げられる題材だが
クリムトは英雄的な姿はなく、
妖艶性と官能性を全面に押し出している
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『フリッツァ・リードラーの肖像』
写実的な女性の顔と、
平面的・抽象的な描写によって表現される
背景や装飾具、家具などの対比が面白い
琳派の影響とも見える
頭部の独創的な装飾的表現は
ベラスケスの『マリア・テレーサ王女の肖像』
から引用されている
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『接吻』
黄金、様式美、官能、悲劇性という
クリムトの特徴を全て備えた代表作
男性の纏う衣の装飾≪四角≫と、
女性の纏う衣の装飾≪円形≫が
互いの補完と対立を表す
クリムトと恋人のエミーリエ・フレーゲがモデル
当時接吻の絵は禁忌されていたが
発表当時から大好評を博し、
オーストリア政府が買いあげた
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『アダムとエヴァ(アダムとイブ)』
最晩年の代表作
艶かしく勝ち誇った表情を浮かべたエヴァと
疲弊感と諦念感が漂うアダム
『接吻』の様式美は全く見られなくなった
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『花嫁』
未完成のままクリムトのアトリエに残されていた、
画家の絶筆作品。
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2.レオポルド美術館
個人コレクションを一般公開した美術館
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『死と生』

人間の≪生≫と≪死≫の対峙・循環をテーマとした作品
互いに寄り添う、大人、子供、男、女、若人、老人など
人生の様々な段階の人々と、
棍棒を持ち不適に笑うタナトス(死を体現するギリシャの神)
当初金色で描かれていた背景は、
現在のように人生の淵を思わせる藍緑色で塗り潰された
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3.セセッション

セセッションは
19世紀末の芸術家 分離派の建築
グスタフ・クリムトがベートーヴェンフリーズを製作し、
その開幕日にグスタフ・マーラーが
ベートーヴェンの第9番「合唱」を演奏した
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『ベートーヴェン・フリーズ』
1902年に開催された第14回分離派展への出品作
ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章
歓喜の歌を絵画化した作品

第1場面
幸福への憧れ・弱き人間の苦悩・
武装した強者に対する弱者の哀願

第2場面
敵対する勢力

第3場面
ポエジーに慰めを見出す憧れ(詩)・
歓喜(天使たちの歓喜のコーラス)・
接吻

の3場面によって構成される
公開当時は批評家や新聞・雑誌から
「卑猥で醜悪」と批判を受け
スキャンダルとなった
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第1場面
幸福への憧れ・弱き人間の苦悩・
武装した強者に対する弱者の哀願

物語の中へといざなう浮遊する精霊

人類の苦悩を象徴する裸の女性と
ひざまずく裸の男女

人類の代表として幸福探しに取り掛かる
完全武装の勇者
その騎士の心を内面から支えるのは
同情と功名心という2人の寓意像

第2場面
敵対する勢力

幸福に“敵対”する力として
青みがかった翼を持ち蛇の胴体を持った
巨大な猿の怪物テュフォーン、
左側にはその娘である3人のゴルゴーン、
病、狂気、死(背後)
右側には淫欲、不貞、不節制が描かれている
さらに右側の痩せこけた女性は
「われわれの心を蝕む悲しみ」を表す
クリムトの絵に登場する女たちは、
マドンナ(聖母)であると同時に“妖婦”である
技量が増すにつれて、
クリムトは女性の生涯のあらゆる時期を描くようになり、
少女、妊婦、母親を、
衰えた肉体や死を暗示させるイメージと並べて表現した

第3場面
ポエジーに慰めを見出す憧れ(詩)・
歓喜(天使たちの歓喜のコーラス)・
接吻

人類の幸福への憧れは「詩」のなかに慰めを見出す
詩は竪琴をもった女性として擬人化されている

最後に様々な芸術を象徴する女性の姿に導かれ、
芸術による理想の領域へと到達する
クリムトによる芸術の神格化は
「楽園の乙女たち」のまえで接吻をする
一組の男女によって表されている

シラーの詩≪歓喜に寄す≫を
楽園の乙女たち(Tochter aus Elysium)が
高らかに謳い上げ、
≪歓喜に寄す≫の一句
「抱き合おう、諸人よ!この接吻を全世界に!」
Seid umschlungen, Millionen! 
Diesen Kuß der ganzen Welt!

の場面として、抱擁し接吻する男女の姿が描かれる

エゴン・シーレ
妹との近親相姦、
多くの少女たちとのみだらな生活、
それがもとでの逮捕投獄事件など、
若年の頃から世間と相容れない生き方をした

16歳でアカデミーに入学するが相容れず、
クリムトの強い影響を受け
独創的な作風を確立する
既に十代にして才能を開花させ、
画家としての名声を確立した

しかし1918年スペイン風邪によって死去
享年28歳

若くして夭逝 
時代も主題もスタイルも全く違うが
ラファエロに通じるものがある

1.レオポルド美術館

『ほおずきのある自画像』
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『恋人ヴァリーの肖像』
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2.ヴェルベデーレ上宮

『死と乙女』

土気色をした死神は、シーレ自身
赤毛の女はヴァリー・ノイツェル
クリムトのアトリエで
シーレはヴァリーと知り合った
クリムトは、大勢のモデルと暮らしていたので
その中の一人を、シーレにゆずった
シーレはヴァリーと4年間同棲し
ヴァリーをモデルに多くの絵を描く
しかし別の女性、エディットと結婚するため
ヴァリーを捨てた
この絵がヴァリーを描いた最後の絵となった
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by totsutaki | 2010-11-22 06:51 | ランニング
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